愛犬との生活を中心に、好きなマンガや小説、映画に手芸の話をします


by mutizo
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カテゴリ:マンガ&文庫本( 2 )

物語の舞台に・・・

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うーん、また久々の本ネタを・・。
以前にも書きましたが、私の大好きな作家さんは、氷室冴子さんです。
その彼女の代表作「なんて素敵にジャパネスク」が山内直美さんにより、10年ぶりにコミック化されました。
物語は、平安時代の超名門家のお姫様 瑠璃姫。
でもこの姫は、普通のおしとやかなお姫様ではなく、型破りでお転婆なお姫様だったから、いろんな騒動に巻き込まれてしまう・・・。
10年前には、瑠璃姫の結婚までの、一波乱を描いたもので、今回は物語の後半の結婚以降の「人妻編」とされる部分です。
雑誌での連載は、そろそろ今回の本命の、「師の宮」が登場しているようですね。

この師の宮なる人物を、瑠璃姫が自分のお屋敷におびき寄せようと、屋敷中の人間を新婚の自分の為に、子宝祈願のお参りに行かせるのですが・・・。
原作の小説のなかでは、このお寺、「ふる都 大和の、山の辺の道のなかすじに 帯解の寺とよばれる 寺がある」とでで来るのですが、実在のお寺ですよね。
数年前、奈良のお友達の所に、車で出かけたら、道の案内看板に帯解寺とあったのを見かけ、「えー本当にあったんだー」と感激し、その次の新年に初詣に出かけた時、夫に「物語に出てきたお寺が、実在してるんだよー」と言って、連れて行ってもらいました。
細い道を入って行った先に、小さいお寺がありました。
なんだか、すごく嬉しかったですね。奈良にお友達が偶然、住んでいたから、見つけたようなもので・・・。

このお話は、原作はもう15年以上前から、始まったもので、随分古い作品なのですが、面白い物はいつまでも、愛されるんですね。
原作の最終巻で氷室さんが、まだ続きを書かれるような事を、後書きでおっしゃっていたのですが、それから音沙汰なしですもんね~。もう出ないのかな(泣)
コミックの方は、これからが佳境ですね。最後は泣かせてくれるのを、期待してます。
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by mutizo | 2006-01-07 16:55 | マンガ&文庫本
今永井路子さんの「歴史をさわがせた女たち 日本編」を読んでいるのですが、とても細かくいろんな人物について、調べてらっしゃいます。
有名な人物では淀君、紫式部、細川ガラシャ、秀吉夫人ねね、など様々なのですが、中でも一番「ああーっ」と思ったのが、女帝の「孝謙天皇」とその母「光明皇后」さらに祖母の「橘三千代」のお話です。
それまでの女帝というと、天皇や皇太子の未亡人や母が、次の天皇までの中継ぎ的に即位するのが、通常でした。
でも彼女は、母の実家出身の天皇を擁立するために、あえて女性では異例の皇太子となります。そのため、一生独身でいることを、余儀なくされてしまうのです。
そんな天皇は、次第に藤原仲麻呂に心を許し、政治の何もかもを彼に委ねていきます。
ただ彼は天皇の権力を利用したかっただけのようで、愛情ではなかったようです。
天皇もその事に気がつき、寂しい日々を送るのですが、そんなとき僧の道鏡と知り合います。
道鏡に心を癒されていく天皇は、仲麻呂と決裂し、惠美押勝(仲麻呂の別名)の乱が勃発します。
この乱は、天皇側の勝利で終わり、天皇は道鏡を法皇にしようとします。
ですがさすがにこれには、反対するものも多く、断念します。
そうする内に女帝はなくなり、二年後に道鏡も亡くなります。

後世ではこの事が、ゆがんで伝わり、道鏡は女帝をたぶらかした怪僧、女帝は男性にたぶらかされた天皇と、なってしまっているようです。
ここでなぜ、里中さんの名前が出ているかというと、
彼女の作品に「女帝の手記 孝謙・称徳天皇物語」で描かれている内容と、永井さんの書かれている事が一致しているからです。
お二人とも、孝謙天皇は普通の女性で、ただ愛に素直に生きた人で、道鏡もただひたすら天皇の愛に応えただけであろうと、おっしゃってます。
里中さんもはじめは、孝謙天皇を道鏡を、ゆがんで伝わった事を鵜呑みにしていて、あるきっかけで道鏡の書を見る機会があり、初めてそうじゃないんじゃないの?と思われたと後書きで書かれています。
そこから、色々調べていくうちに、本当の史実を見つけられたそうです。

里中さんの後書きには、他にも永井さんと同じように後の権力者、藤原氏から書かれた歴史だから、藤原に反抗した彼女達にこういう言い伝えのようなものが、残ったのだろうとおっしゃってます。
また永井さんは、ごく一般的に有名な史実が、実は虚実である事も多いと、この本で言われてます。
歴史とは新しい発見によって、その事実が変わる事もあります。
これからも、いろんな発見が楽しみです。

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by mutizo | 2005-12-03 17:59 | マンガ&文庫本